DJMIXを作ってみた話
DJMIXをつくるときに考えたこと
DJZEROです。自分が考えていることの記録としての意味合いもありつつ、キーボードにむかっています。知っている方もいらっしゃるとは思いますが、2ヶ月ほど前からBASEにてDJMIXをDLすることができるポストカードの販売をはじめました。大きな理由としては2つ。
- DJをはじめて5年が経った
- 2年間、毎月MIXをネットにアップするという活動をしていたが、それを凝縮したらもっと良いものができるのはなかろうかと思った
5年間でどんな変化があったか
5年間DJを続けてきて、自分のなかでなにかが変わる瞬間というのが2度あった気がする。1番最初に自信の変化を感じたのは「西早稲田汽缶室」という早稲田の茶箱でcrakkaさん、TECHNORCHさんとやっていたパーティの最終回。
ボイラールームスタイルを取り入れていたパーティで、お客さんがみんなDJブースの内側にいるような感覚になる不思議な感覚になるパーティだった。さらに言えば、crakkaさん、TECHNORCHさん、DJZEROという3人をつなぐコンテキストなんてほとんど無いはずなのに、きっととんでもないグルーヴがあったと思っている。お二人ともそれぞれ音楽的なバックボーンがありながら、そこに別のモノをとりいれてグルーヴを生むのがすごく上手で、パーティを続けていくなかで、どうにかそれを取り入れたいと思っていたのをすごく覚えている。言葉ではわかっても、自分の感覚として歯車が噛み合うことがなかなか難しく、それが噛み合ってお客さんにもグルーヴを伝えることができたのが最終回だと思う。
グルーヴが噛み合ったであろう瞬間
上の画像から伝わるかはわからないけど、とんでもなく楽しかったことを覚えている。たぶんお客さんもすごく楽しんでくれたと思う。これが2015年の10月2日だった。 もう一つのきっかけは、YAVADJsというイベント。今ではレギュラーとして所属しているあのYAVADJsです。 2015年の3月末ぐらいに開催された回、現場ではもちろん、DJMIXがバズるという経験をしたのがこの回の再現MIXだ。
Sampring loveさんのblogにとりあげていただけたことが1番の理由。平日の昼前ぐらいの時間に携帯がバイブがとまらなくて青山のオフィスでびびったのを覚えている。何が起こっているのかを理解してからはめちゃくちゃうれしくて、これがきっかけとなって、毎月SoundcloudにDJMIXをアップするようになった。色気をだしたのだった。
DJMIXを毎月ネットにアップするようになった
2年ほど毎月MIXをネットに出すことで、聴いてるよとか、よかった、微妙だったなどいろいろ言ってもらえるようになるのがすごく嬉しかったし楽しかった。どうやったら聴いてもらえるようになるのかとかを考えるのもすごく楽しかった。振り返ってみてもデメリットを感じたことってほぼ無い気がするし、比例してたくさんDJをするようにもなった。ぼくは基本的に欲深いので、もっと聴いてほしいとか、またバズってみたいっていう思いがもちろんあった。なので、5年経ったということを建前に、じっくり時間を使ってMIXを売ってみたいと思ったのだと思う。
DJMIXを売るということ
これもやっぱりやってよかったと思う。内容はもちろんだけど、すごく楽しかった。マスタリングをお願いしたhayabusaとはあーでもない、こーでもない、と2人だけの文化祭みたいだったし、それが反映されて出来上がったMIXを聴いてジャケットに落とし込んでくれたchintakuさんのイラストは最高だった。
スクランブルを作るときに僕のなかで1番考えたことは「文脈はめちゃくちゃなのに、なんだが楽しくてグルーヴがある」ということ。選曲が〜とかここで書くつもりはないけれど、それだけは最後まで変わらなかった。
いま、このMIXを聞きながらここまで文章を書いて、手前味噌だけどやっぱりすごく楽しく出来ていると思う。主張もするけどBGMにもなれるんじゃないかなと。 この話に特にオチとかはないですが、きっとまた何か形にしてインターネットじゃないところで手に取ってもらうことができればと思っています。現場での手売りを買ってくれるのもすごく嬉しいし、誰だかわからない遠くの人がネットで注文してくれるのもすごくうれしいなって、発送の準備をしながら本当に感じました。聴いていただけた人に楽しんでもらえてるといいな。